現在、約50年振りとなる大規模なリニューアル工事中の伊丹空港(大阪国際空港)。
全面改修は2020年に完了の予定ですが、2018年4月18日(水)にターミナルビルの中央エリアが先行リニューアルオープンしました。
実は伊丹空港の近くに住んでいるわたし。子どものころからしょっちゅう遊びに行っているので、空港は庭みたいなもの!
ずっと待ちかねていたリニューアル、どんなふうに変わったのかさっそく見に行ってきました。
想像以上にガラッと変わって、ここほんとに伊丹空港? と思うくらい広々きれいになってましたよ!
Contents
今回のリニューアルの特徴は?
今回のリニューアル、どこが変わったのかをご説明します。
ざっくり言うと変更点は次の3点。
- 到着口の中央集約・到着時の動線の変更
- 中央エリアの店舗スペースリニューアル
- 屋上デッキのリニューアル
それぞれさくっとご案内します。
到着口の中央集約・到着時の動線の変更
まず、今回のリニューアルで最大の特徴となるのが到着口が中央に集約されたこと。
伊丹空港は24年前に関西国際空港ができるまで、国際線の就航する日本で第2の国際空港でした。そのため、ターミナルは南北で国内線・国際線用に分かれており、搭乗口・到着口もそれぞれ2カ所ありました。
関空ができて国内線のみとなってからは、北ターミナルがJAL、南ターミナルはANA、と航空会社別に利用されていましたが、ちょっと不便だったのが到着口。
それぞれの到着口は全長500mほどあるターミナルビルの北と南の端にあり、飛行機を降りた多くの人が利用するモノレールの乗り場はビルの中央。それとは逆にタクシーやバスの乗り場はそれぞれのターミナルにあったりと、慣れないと広い空港内を右往左往してしまうことに。
そこで、今回のリニューアルでは南北に分かれていた搭乗口を中央エリアに集約。それに合わせて、2カ所に分かれていたリムジンバスの乗り場も1カ所に。
飛行機を降りて到着口を出た後まっすぐ進めば、モノレールの改札へも、バス・タクシーの乗り場へも行きやすいデッキに出ます。
飛行機で到着後、次の目的地へスムーズに移動できるようになりますね。
中央エリアの店舗スペースリニューアル
到着口が中央エリアへ集約したのに合わせ、以前から売店や飲食店が集まっていた中央エリアの商業施設も大きく変わりました。
2階のフロアは店舗のレイアウトが大幅に変わって明るく開放的に。また2階、3階の床はふわふわのカーペットが敷き詰められ、デジタルサイネージを利用したイルミネーションが設置されたりと、以前の中央エリアとは打って変わってゴージャスな印象に。
これまであった、昔懐かしい雰囲気のおもちゃ屋さんや雑貨屋さん、本屋さんが姿を消し、代わりにみんなが知ってる有名店や関西初の店舗が出店し、がらりと雰囲気が変わりました。
ターミナルビルの中央エリアには30店舗以上の物販・飲食店が出店。
ワイン醸造所を備えたワインバル「大阪エアポートワイナリー」やうどんすきの「美々卯」、アフタヌーンティーも楽しめるホテル ラ・スイート神戸ハーバーランド直営の「ル・パン神戸北野」、「DEAN & DELUCA CAFE」、そしておなじみの「551蓬莱」も!
商業スペースのリニューアルについては別の記事で詳しくご紹介しますね。
→【全店紹介!】伊丹空港リニューアル後の中央エリアに行ってきたよ!
屋上デッキのリニューアル
今回、屋上の展望デッキも大幅リニューアル。これまでより滑走路側へデッキが広がり面積が1.5倍に。
滑走路側にデッキが拡張され、青い空の下、広々した空間がひろがっています。
以前はのんびり座って飛行機を眺められる場所が少なかったのですが、今回は上の画像のような開放的なスペースが用意されました。
ただ、南北に長いデッキのうち、実際に飛行機を間近に見られる部分は減っていました。また以前のデッキから少し高さも上がり、滑走路から少し遠くなったので、なんとなくちょっとさみしいかなあ…。滑走路内を行き来する車などが見にくくなってしまいました。
他には、インテリア雑貨のACTUSが縮小し、北ターミナル部分に知育玩具・遊具のボーネルンドが出店。屋内だけでなく屋外の展望デッキにも親子で遊べるスペースを展開しています。
以前から平日の昼間には、子ども連れのお母さんたちがけっこう展望デッキには遊びにきていて、子どもと一緒に飛行機を眺めたりお弁当を食べたりしていたので、このリニューアルは喜ばれるのじゃないかなあ。
ボーネルンド近くには飛行機を見ながら水遊びができる噴水も登場。人工芝部分は裸足厳禁なので水遊び用のシューズがあると楽しいかも。
ちなみに、中央エリア2階の到着口近くにはコインロッカー、3階にはベビールームもあって、空港で遊びたい家族連れにもうれしい配慮もいろいろ感じられます。
他にも利用しやすく整備されたいろいろ
ターミナルビルの中央エリアのリニューアル以外にも、空港を利用しやすく変更された点が他にもあります。
一番大きいのはターミナルビル前の道路の整備。以前は少しごちゃごちゃしたイメージでしたが、いろいろな車両が滞らないように工夫されました。
一般車の降車レーンが整備されてとってもすっきり。モノレール駅側、南北各ターミナルに合わせて2カ所入り口があり、専用のレーンで一時的に駐車ができます。(5分まで無料)
また、モノレールの駅下には一般車の送迎スペースも作られました。(15分まで無料)お迎えの車も、短時間なら駐車場に停めなくても待ち合わせができるようになりました。
ターミナルの北のほうで雑然としていた駐輪場も、南北それぞれ整備され、バイク用の広い駐輪場もできています。
ターミナルビル南側の駐機場には小型機に対応したフィンガー(桟橋みたいなの)が新設されました。これまでは、小型機に乗るときはターミナルからバスに乗って遠出してましたが、これで少し便利になるのかな?
伊丹空港がどんどん洗練されていくよ
個人的には70年代の建築も好きですし、以前のまったりした雰囲気の空港も好きだったのですが、いよいよ時代に合わせて伊丹空港も洗練されていきますね。
最終的なリニューアルの完了は2020年の夏。東京でオリンピックが開催される頃には、南北のターミナル内も整備され、搭乗時のスマートレーン(セルフの保安検査)が本格的に導入されたり、商業エリアも新しくなるみたい。立体駐車場も新築されるので、だいぶ空港周りの雰囲気も変わるんでしょうね。
関空ができてからちょっと元気のなかった伊丹空港。最近また元気になってきて、昔のにぎわいが戻ってきたのかな。