「なんだか今夜は特に食べたいものが思いつかないなあ…」と思ったある日の仕事帰り。
頭の中の「食べ物屋さんリスト」をくるくるめくりながら「そういえば今度頼もうと思っていた謎メニューがあったんだった!」と思い出したお店「らーめん一宇」へ再び行ってきました。
閉店についてはこちらの「らーめん一宇」の記事下で写真付きでご紹介しています。
Contents
豊中市待兼山町にあるラーメン屋さん「らーめん一宇」
「らーめん一宇」は豊中市待兼山町にあるラーメン屋さんです。
場所はこちら。
塩ラーメンで有名な高槻の「あす流」で修行をされた店主さんが2016年6月23日にオープンさせたお店です。
阪大豊中キャンパスへ向かう坂の登り口「阪大坂下」にある「らーめん一宇」には、石橋の駅からぶらぶら歩いても5分ほど。周りにコインパーキングもたくさんあり、車でも行きやすいとても便利な場所にあります。
詳しくはこちらの記事をご覧くださいね。
シンプルなメニューの中ではなんだか異質な「和風かれー丼」
ラーメンはシンプルな塩・醤油の2種類。
塩、醤油ともに、澄んだガラスープに豚バラチャーシューと刻みネギ、メンマと、とてもシンプルな構成です。
でも、ネギは白いところと青いところの両方が乗っていたり、メンマは穂先を使った柔らかいものだったりと、ちょっとしたところにもこだわりを感じます。
そんな「らーめん一宇」で前回の訪問時に気になったことが一つ。
このシンプルなお品書きの中で「和風カレー丼セット」とはいかに???
なぜカレーなのか?
なぜ和風なのか?
なぜ丼なのか?
その謎を解くにはオーダーするしかありません。
今、明らかになる「和風かれー丼セット」の謎
そんなこんなで、今回は「和風かれー丼セット」を頼んでみました。
どんな丼が出てくるのかな。カレールーをラーメンのスープで割ってあるのかな。けどそれだと和風じゃないよね。白ご飯の上にカレーのルーがのって出てくるのかな。けどそれってただのカレーライスだよね。
などとどうでもいいことを考えながら、ワクワク待っていたところに到着した「和風かれー丼」がこちら!
正直、想像していたのと全然違ってました!
もうちょっとカレーのルー的なものがかかっているのを思い描いていましたが、おうどん屋さんででてくるカレーうどんの雰囲気です。確かに和風!
フレッシュなカレー粉の香りとダシの香り
みなさん、カレーうどんというとどういうものを想像されますか?
一般のご家庭でカレーが余るとカレーうどんにアレンジするということも多いと思いますが、そのときは残ったカレーにダシを入れてのばし、醤油などで味付けしますよね。
ですが、おうどん屋さんのカレーうどんはダシありき! ダシにカレー粉を溶き入れてダシの旨みとカレーの風味を存分に楽しめます。
「らーめん一宇」のかれー丼もまさにそういうもので、口に入れたとたん、新鮮なカレー粉の香りがフワーッとひろがります。また魚ベースのダシの味が玉ねぎやシイタケといった具やごはんにしっかり絡んで、まさに「和風かれー丼」です。
そして上に盛られた甘辛く味付けされたチャーシューがラーメンとの橋渡しをしてくれます。
*2016年11月8日追記
「らーめん一宇」の和風かれー丼、今は少しリニューアルされてこんな感じです。
和風のお味はそのままに洗練されたビジュアルになってます。そして「つゆだく」ならぬ「ルーだく」!
もはや「らーめん一宇」の人気定番メニューです。
シンプルなダシを味わうラーメンだからこその「和風かれー丼」
改めて「らーめん一宇」のメニューを眺めてみておもったのですが、シンプルなラーメンと白ご飯にチャーシュー丼、もしそれだけだったらちょっとインパクトに欠けますよね。
だからといって、ラーメン店にありがちな餃子やチャーハンのようなこってりしたものは澄んだスープには合いません。
カレー粉という爽やかで少しパンチの利いたスパイスを旨みたっぷりのダシでくるんだ和風のカレー丼は、繊細なラーメンの味を邪魔することなく食べられる奥深いサイドメニューでした。