【男木島】民宿さくらは島へ行くべき魅力のひとつ

香川県高松市の男木島にはもう何度もおじゃましていますが、そのたびにお世話になっているのが民宿さくら

宿泊客から「お父さん、お母さん」と呼ばれている優しい漁師のご夫婦が営まれています。

料理がおいしくて、親戚の家に遊びに行ったみたいに癒される宿。いつの間にか予約がとりにくい宿にもなっていますが、男木島へ行くときにはぜひ一泊してのんびりしてみてくださいね。

香川県の男木島にある漁師宿『民宿さくら』

民宿さくらは香川県高松市沖の男木島にあります。

場所はこちら。

男木島へは高松港から赤くてかわいらしいフェリー「めおん」で40分ほど。

途中、鬼ヶ島伝説で有名な女木島を経由しながらのんびり船旅を楽しんでいると乾いた汽笛が鳴り、男木島への到着を知らせてくれます。

男木島は小さな島だよ。

男木島は周囲5kmほどの小さな島。

島の家々は船着き場から見える斜面にぎゅうっと集まって建っていますが、民宿さくらは船を降りて右手へ進んだ奥、別の集落にあります。といっても、歩いて数分ですけどね。

フェリーを降りたら突き当りを右へ。そのまま進むと墓地へ出ますのでそこを道なりに少し左へ…。

軽自動車がやっと通れるか通れないかくらいの狭い道。

山幸彦と豊玉姫が出会った伝説の井戸。

井戸のある辻を右へ曲がり、そのまましばらく進むと右手に民宿さくらがあります。

…なんて道案内風に書いていますが、一本道なのでまず迷うことはないかな。

わが家にいるような顔をしている自由犬スパークは実はよその子。抱っこが嫌いだから撫でるだけにしたげてね。

『民宿さくら』の料理がおいしいのは漁師さんが営む宿だから!

民宿さくらは地元の漁師さんご夫婦が営む漁師宿。

出される料理は基本的に漁師のご主人が採ったお魚がメインの家庭料理です。

ですが! 家庭料理とは言っても奥さんがとってもお料理上手。煮つけもおいしいし、揚げ物もじっくりカラッとあがってるし、創作料理的な小皿料理もウマイ! ほんと何を食べてもおいしいんですよ。

ゲタ(=舌平目)の南蛮漬け風

ある日の晩ごはん。たぶん連泊したので気を使ってお肉を出していただいたのだと思います…

食事のメニューは日によっていろいろ。そのとき採れたお魚次第です。運が良ければアコウなどの高級魚が食べられるかも…でもこればっかりはホントに運次第。(時期にもよります)

男木島はタコ漁で有名ですので、タコの季節には新鮮なお刺身がいただけるかもですよ。

贅沢…!

民宿さくらの名物は「さくら色のたこ飯」。タコの旨みがたっぷりごはんに炊き込まれ、細かく刻まれた生姜とシソの葉の香りが爽やかなたこ飯は、一度食べたら忘れられない味。

晩ごはんのときに白ご飯とたこ飯とが選べるのですけど、わたしはいつもたこ飯一択。ほんとはおかわりしたいくらいなのですけど、他のおかずがいろいろあり過ぎて一杯が限界なのがつらい。

どの料理も丁寧に作られていて食べると幸せ気分にひたっちゃうの。

晩ごはんだけでなく、朝ごはんもおいしいんですよ。

瀬戸内独特の麦味噌のお味噌汁はほんのり甘くて優しい味。奥さんお気に入りの味を出せる島の名人に作ってもらった味噌を使っているのですって。

ある日の朝ごはん

ある日の朝ごはん2。

何気なく添えられている味付け海苔、いつもなんとなく「おいしいなあ…」と思いながら食べていたのですけど、香川県産の海苔なんだとか。

ぐっすり眠ってのんびり朝ご飯を食べていると、ああ、毎日こんな生活だったらいいのになあ…としみじみ思います。(上げ膳据え膳だしね…)

さて、そんな料理自慢の『民宿さくら』。こんなおいしい晩ごはんと朝ごはんがついて、なんと一泊6,500円!!

ちょっと安すぎですよねえ…いつも泊まるたび、なんだか申し訳なくなっちゃう。

『民宿さくら』は昔ながらの民宿 だから普通の家なんだよ

「民宿」と一口にいっても、最近は旅館みたいに立派な宿もあったりといろいろ。ですが、民宿さくらは昔ながらの漁師宿。「親戚の家に遊びに来たみたい」という表現がぴったりの宿です。

トイレとお風呂は共同。アメニティー類は、タオルが借りられるのと、お風呂場にシャンプー・リンス・石鹸、あとドライヤーがあります。

歯ブラシは50円で販売もあるようですが、もしいろいろ必要なものが出てきても、島にはコンビニ等ありませんのであらかじめ準備していったほうが安心です。(買物ができる場所は夕方早めに閉まる生協の売店があるだけです)

母屋のトイレ。玄関の横です。

母屋のお風呂。普通のおうちのお風呂だよ。

宿泊は基本的には母屋でします。部屋は和室と洋室とがありますが、元々普通の家なのでどの部屋も鍵などはありません。お隣さんとの距離感も近いので、夜はあまり騒いだりせず、お互い様の気持ちで過ごしましょうね。ちなみに、部屋にテレビはありませんよ。

宿泊客が多いときなどは、お向かいの別棟に案内されることもあります。それはもう、そのときのお客さんの状況次第ですので、どの部屋でもいいや、くらいの気持ちで…。

別棟はふすまで仕切られた部屋が多いかな。

もしかするとエアコンのない部屋もあるかも。

別棟の洗面所。

別棟のお風呂は広め。

あと、団体さんや「ちょっとでも安く泊まりたい」という人には、母屋から歩いて1,2分のところにゲストハウスがあります。元々ご主人が作業小屋としていたところをご自身でリフォームした建物です。

トイレとお風呂、エアコンがありませんが、母屋より1,000円安く宿泊できます。(素泊まりだと3,000円)

少し前に撮った写真なので、今は状況が変わってるかも。

実は、某通販番組にも登場したことのあるさくらさんご夫妻。

『民宿さくら』のどの部屋に泊まっても食事は母屋向かいの食堂でいただきます。

食堂は昔倉庫だったところをご主人がリフォームしたもの。さくらさんのご主人は大工仕事が趣味なんです。泊まりに行くたびに建物のどこかに手が加わっている、さくらさんはさながらバルセロナのサグラダファミリアのように変化を続ける宿なのです。(おおげさ)

壁面のモザイク模様みたいなのはアーティストの眞壁陸二さんの作品です。

『民宿さくら』はリピーター続出の癒し宿

『民宿さくら』は男木島の中でも営業日数が多い宿。ですので、男木島へ宿泊するときは自然とさくらさんに泊まる人が多くなります。

都会から比較的近いのに離島気分を味わえる男木島。アートの島でもあるので一人旅の若い旅行者さんも多く、さくらさんの食堂ではそんな旅行者さん同士、食事をしながら旅の話、島めぐりの話などで盛り上がっています。

帰るころには気さくなご夫婦とも仲良くなって、また男木島へ、『民宿さくら』へ再訪する人も少なくありません。いつの間にか、男木島へ行く理由が「さくらさんへ泊ること」になっている人も多いはず。

『民宿さくら』への予約は電話か公式サイト上のお問い合わせフォームから。

金・土日、GWや夏、瀬戸内国際芸術祭期間中などは予約がとりにくい場合もあります。男木島へ行く予定が決まっているのであれば、早めの予約をオススメします。

『民宿さくら』は地元のご夫婦がマイペースに営業されている宿。過度なサービスを求める人には向きません。でも、ゆったりと島ならではの雰囲気を味わいたい人は、きっと満足できる宿ですよ。

漁師yado 民宿さくら

所在地:香川県高松市男木町1番地

電話番号:087−873−0515

民宿さくら公式サイト

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ABOUTこの記事をかいた人

大阪北部に生まれ育ったのんびり屋です。
わたしが実際に、

*訪れてみた場所・お店
*食べたり、使ってみたもの
*ぼんやりと思った気持ち

などなどを好き勝手につづっています。

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2018年度阪急電鉄阪急電鉄『ブログdeバーチャル駅長』コーナーで阪急沿線のことについて紹介するブログを書かせていただきます。

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また、ライターとして月刊誌『CHINTAI 近畿版』にて、地域情報を紹介させていただいています!