ある日の仕事帰り、行きつけのラーメン屋さんへ行こうと思ったら運悪く休業日!
「そういえば、最近この近くにカレー屋さんがオープンしてた気がする。」となにげなく訪れたお店で、わたしは衝撃の体験をするのでした…。
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口にしたことのない驚きの辛さ!
「旨辛カレー」ののぼりがはためくお店へ入ると、店内はカレー屋さんらしからぬ明るい雰囲気。座り心地の良いイスに腰かけ、ウキウキ待っていると程なくこちらのカレーライスが運ばれてきました。
さらっとしたルーに、よく煮込まれてホロホロになったお肉。平たいお皿にごはんが盛られて、香りのいいルーがライス全体にかけられています。個人的に好きな盛り付け^^
きっとカレーの旨辛とトッピングのパイナップルとマーマレードの甘みとが合わさって、絶対これおいしいやつ!
そんなワクワク前のめりな気分で、一口カレーをいただいたわたしはとんでもない衝撃を受けるのでした。
「めっちゃ辛い!!!!!」
辛いっていうかなんていうか、辛さを超えた今までに味わったことのない味!
タイ料理屋さんでタイ人の店員さんに「だいじょぶ?だいじょぶ?」と笑顔で心配されるような料理でもOKなわたし、とりわけ辛さに弱いわけではないはずですが、これは尋常ではない辛さです。
食べ進むうちに食道の奥から胃のあたりが熱くなるようななんとも言えない感覚。そこへ辛さに耐え切れず冷たい水をどんどん飲むものだから、体の中が熱いんだか冷たいんだか、もうわかりません!
トッピングのマーマレードを混ぜると一瞬マイルドになりますが、マーマレードの量がカレーの辛さに全然追いつきません。
この辛さ、店に出していい辛さなのか…?
これは「旨辛」ではなく明らかに「激辛」。もしかして、スパイスの配合間違ってる? お店の人味見してないのかな? それともわたしの味覚がおかしいの? でも隣のお客さんもティッシュ何枚も使いながらなんか困った表情で食べてる…!
いろんな思いが頭の中をぐるぐる駆け巡り、とにかくなんとか食べきって生きて帰らなきゃ! と混乱した頭で考えるわたし。
必死の思いで完食し、「ご、ご、ごちそうさまでした…。」と店を出ようとするわたしに、店員さんが笑顔で渡してくれたのはポイントカード。
「ポイント溜まると、いろいろ特典がありますのでまたお越しくださいね^^」
すみませんでした、もう許してください!!
実は激辛カレーの有名店?「spice32」
帰宅してから、あまりの衝撃に打ちのめされながら、早速お店の情報をネットで調べてみました。
お店の名前は「spice32」。同じ名前のお店が梅田駅前ビルの地下や、本町、京都の河原町にもあるようです。
中でも梅田駅前ビルのお店は、元々「スズメバチ」という名前の激辛で有名なカレー屋さんだった様子。そりゃ辛いはずだ!
いろいろ調べるうちに、謎の辛さは調合ミスなどではなく、自分一人が辛さにやられていたわけでもないことなどがわかり、ちょっと気持ちがほっと落ち着いたころ、体のほうも落ち着いてきました。
落ち着いたというより、普段のストレスや何やかやで弱っていた体(おなか)の機能が活性化された感じ? あれ、なんか体に元気がみなぎってきた気がする…?
そういえば、店名にspiceとあるとおり、カレーといえばスパイスの宝庫。漢方の胃腸薬の成分ってはっきり言ってカレーのスパイスみたいなものですよね。
当初はそのとんでもない辛さに「二度目はないわ…。」と思っていましたが、辛さの陰に隠れた複雑な旨みを思い返したり、あのカレーは薬膳だと思えばいいんだ…などと考えること数日。
もう、激辛カレーのことが気になって気になって、とうとう再訪してしまいました!
「spice32豊中駅前店」は豊中市本町にあるカレー屋さん
それではあらためて、お店のご紹介です。
「spice32豊中駅前店」は豊中市本町にあるカレー屋さんです。
場所はこちら。
阪急豊中駅東側のスクランブル交差点のすぐそば、大池小学校の向かいにあります。
以前は「山田亀」という制服屋さんのあった場所です。わたしも「山田亀」で制服作ってもらったなあ。
豊中駅からもすぐの便利な場所に「spice32豊中駅前店」は2016年12月13日にオープンしました。
カレー屋さんだけど明るくて入りやすいお店
「spice32豊中駅前店」は間口の小さなこじんまりとしたお店です。入り口を入るとそのこじんまりさにちょっとびっくりするかも。ですが、店内の明るい雰囲気が狭さを感じさせません。
実は大阪はカレーが大好きな街なのですが、特に梅田などのビジネス街にはカレーライスをカウンターで提供するお店が多くあります。
ですが、地下街にあることが多いからか、なんとなく暗い雰囲気で、サラリーマンのおじさんが一人で黙々とカレーを食べるというイメージなのですよね。
「spice32豊中駅前店」の店内は明るくて、おじさんだけでなく女性一人でも入りやすいカジュアルな雰囲気ですよ。
また、1階だけでなく2階もあり、貸し切りもできるんだそうです。お店を貸し切って、みんなでヒーヒー言いながら激辛カレーを食べるパーティ。なんだか楽しそうです。
2階には手洗い場ときれいなトイレもありました。
店内のあちこちにお花が飾ってあったり、上着をかけられるハンガーが用意されていたり、狭いながらもとっても心地のいい空間です。
カレーは一種類 トッピングはたくさん!
さて、「spice32豊中駅前店」のメニューですが、カレー本体は「旨辛カレー」の一種類のみです。
旨辛カレーはサイズによってお値段が変わリます。
- 「ちょっと少なめ」700円
- 「レギュラー」900円
- 「大盛」1,100円
大盛はルーもライスも増量ですよ。
ルーのみ増量もできて150円、「トロトロ肉」の追加は200円です。辛さに自信のある方は是非どうぞ!
カウンターにはカレー屋さんによくある福神漬けではなく、人参のピクルスが用意されています。手作りっぽくてなんかいい感じです。
こちらのお店の一番の特徴はトッピングの種類が多いことかも。
50円のはちみつ、生たまごから、300円のトンカツまで。おなかのすき具合や辛さへの耐性に合わせていろいろ選べます。
なかでも「ふわトロたまご」200円は卵に甘みが付いているので辛さが苦手な方にはオススメなんだそうです。今度試してみよ…。
セットメニューが断然お得!
「spice32豊中駅前店」はドリンクの種類も豊富です。
チャイやラッシーもあって、その上ソフトドリンクはカレーとセットだとなんと150円!
お安いですが、結構大きなグラスでサービスされます。
また、夜限定(17:00~22:00)のお得なセットメニューもあるみたい。
「ちょっと少なめ」カレーとキャベツ、揚げ物などの惣菜と瓶ビールが付いて1,080円。安い!!
通常の値段だと1,300円以上しそうなメニューですのでかなりお得ですね。お値段的にはビールがおまけで付いてくる感じ?
激しい辛さは卵とオリーブオイルでマイルドに!
初回は、普通盛りの旨辛カレーに「パイナップル&マーマレード」のトッピングで撃沈しかけたわたしですが、このカレーの辛さには純粋な甘みではなくマイルドさで対抗せねばならない、と作戦を立てて再訪しました。
というわけで、2度目は「旨辛カレー(ちょっと少なめ)」に「生たまご」のトッピングで再チャレンジ!
カレーライスに生卵をトッピングするのって大阪独特って聞いたことあるのですが、どうなんでしょう。昔から、大阪ではカレーライスには生卵とソースをかけて食べるものなんですけどね…。辛みもマイルドになっておいしいんですよ、栄養もあるし。
お店の方と「実は初回に予備知識なく食べたので辛さにびっくりしたんです。」なんて話をしていると、辛さをマイルドにする更なる秘策を教えていただきましたよ。
それはなんとオリーブオイル。
おそらく卵がカレーに合うのって乳化のせいなのかな、と思うのですが、そこへオリーブオイルをさらに加えてみると、ふむふむ、よりマイルドになった気がする!
2度目のspice32は、相変わらず激辛ではありましたが、卵とオリーブオイルと心の余裕のせいで、とってもおいしくいただけました。
スタンプカード、もらっといてよかった^^
「spice32豊中駅前店」お店情報
- 住所 :大阪府豊中市本町1-9-33 藤慶ビルディング1階
- 営業時間:11:00~15:00 17:00~22:00
- 定休日 :不定休