以前の記事で「サッポロポテト」の牛乳がけという大体の方にドン引きされる食べ方をご紹介しましたが、実はまだその上を行く「サッポロポテト」の食べ方があることがわかりました。
それは「サッポロポテトの牛乳がけ・砂糖を添えて」というもの。フランス料理風に書いてみてもあかんもんはあかんですね。
今回は「サッポロポテト」シリーズ最終章としまして、「サッポロポテト」究極のレシピに体を張って挑んでみたレポートをお届けします。
Contents
「サッポロポテトの牛乳がけ・砂糖を添えて」へ挑むことになったきっかけ
そもそもなんでそんな食べ方を試すことになったのか。
それはわたしの幼少からの習慣に端を発します。その習慣とは「サッポロポテト」を食べる際には牛乳をかけていた、ということ。
それは単純に、わたしに悪食の癖があったというものではなく、元々「サッポロポテト」のパッケージに記載されていたカルビーオススメの食べ方に基づくものだったのです。詳細はカルビー・サッポロポテトのちょっと変わった食べ方:冷たい牛乳がけをご覧ください。
自身の食のルーツに根拠を与えるため、わたしはカルビーの「お客様相談室」へ事実を問い合わせることにしました。その結果、判明したことは、
- 実際にカルビーは冷たい牛乳をかけることを推奨していたこと
- そして、砂糖をふりかけることも推奨していたこと…
パンドラの箱を開けてしまったわたしは知らなくてもいいことを知ってしまったのです。
けど知ってしまったからには試してみないといけないよね!
カルビー推奨の究極のレシピの再現
今回、究極のレシピを再現するにあたり、次のものを準備しました。
1.サッポロポテト本体
先ずは「サッポロポテト つぶつぶベジタブル」を。これがなくては始まりませんね。
2.牛乳
できれば冷たいものを用意してください。今回、写真撮影に手間取り、少しぬるくなった牛乳で試したのですが、冷たいに越したことがないということがわかりました。
3.砂糖
今回はスティックタイプのグラニュー糖を使いましたが、甘みの強いグラニュー糖よりも、まろやかな甘さのきび砂糖などのほうが適しているかもしれません。
いよいよ伝説の扉が開く
シンプルな材料でいただく料理ほどその素材の味を引き立てるとはよく言いますが、まさしく「サッポロポテト 牛乳がけ・砂糖を添えて」という料理は「サッポロポテト」の味を引き立てる料理なのかもしれません。
シンプルなほうがいいのであれば砂糖なしで牛乳だけでいいのでは…?という疑問はここでは不要です。
一見、穏やかな朝食の風景なようですが、そのボウルの中にはシリアルではなく「サッポロポテト」。ここへ先ず冷たい牛乳を注ぎます。
一般的には「サッポロポテト」に牛乳を注いでいる時点でありえないかもしれませんが、小さなころから「サッポロポテト 牛乳がけ」に慣れ親しんでいるわたしには、実はここまでは通常の手順です。問題は次です…。
さすがのわたしも少し躊躇します。塩味のサッポロポテトになぜ砂糖をかけるのか。
だがしかし、わたしの親の故郷である讃岐(香川)では味噌ベースのお雑煮に餡餅を投入します。NHK朝ドラ「あまちゃん」で一世を風靡した「まめぶ汁」なる料理も砂糖やクルミをくるんだ甘いお餅をすまし汁の中に投入するではありませんか。ここでひるんではいけません、さあ、いざ投入!
はっきりいって砂糖の加減がさっぱりわかりません。少なすぎると味がわからないかもしれませんので、とりあえずスティックの1/3ぐらい入れました。
あとはいただくのみ…!
サッポロポテトの究極のレシピのお味は?
さて、肝心の「サッポロポテト 牛乳がけ・砂糖を添えて」のお味ですが、うーん…。
あり、か、なしか、でいうと「あり」かもしれません。ただ好みの問題かもしれませんが、個人的には自らすすんで食べたい味ではないかな…。
ただそれは、わたしが砂糖なしの牛乳がけになれているからかもしれません。ところてんの酢味噌派の人が黒蜜派のことをありえない!と思うのと同様だと思います。
サッポロポテトのパッケージの真相はわからず
今回、「カルビー」の「お客様相談室」で教えていただいたのは「1972年から1974年頃に牛乳と砂糖をかけることを勧める記述がサッポロポテトのパッケージにあった」ということなのですが、わたしはわりと小さいころから字は読めるほうだったのですが、それにしてもさすがにちょっと計算が合わないかな、ということと、もし自分が「砂糖がけ」のことを知っていれば試していたのではないかな、と思うのです。
おそらく1974年以降、牛乳のことについての記載がいきなりなくなったのではなく、砂糖のことが消え、牛乳をかけるという表現がなくなり、その後、牛乳そのものの記述もなくなったのではないかな、と思います。このあたりについて詳しくご存知の方、いらっしゃいましたらご連絡くださいませ。
いずれにしましても、このようなわたしのどうでもいい疑問に丁寧に答えてくださった「お客様相談室」のご担当者様、ほんとにどうもありがとうございました。
余談:食って記憶を呼び起こすものですね
今回、砂糖をかけたサッポロポテトを食べて思い出したのが「オートミール」という食べ物。
中学生のころに参加したアメリカのキャンプの朝食に出てきたのですが、水分の少ないおかゆのようなオートミールを初めて目にしたとき、わたしはどうやって食べたらいいのかわからず困惑していました。すると、同じグループのアメリカ人の子どもたちが「砂糖をかけるんやで」と教えてくれたのです。
しかしながら、おかゆに砂糖をかけるのがどうにも気持ちが悪かったわたしは塩をふりかけてしまいました。アメリカ人の子たちは「うわあ…」というリアクションをしていましたが、確かに塩味はオートミールには合いませんでした。
その時のオートミールはおそらくミルクで炊かれていたとおもうのですが、その後、日本でオートミールを食べる機会があった際、砂糖をかけて食べてみたところそれなりにいけました。
あの時同席だったアメリカ人の子たちなら、「サッポロポテト 牛乳がけ・砂糖を添えて」も気に入って食べるのかな、と数十年前のことを思い出しながら少し感慨にふけってみるのでした。