仕事で帰りが遅くなったある日の夜のこと。
「もうヘロヘロです…とにかくなにか食べさせてください…。」とふらつきながら訪れたいつもの吉野家。なにげなく手に取ったおしながきに新メニューのお知らせが。
もうこれ頼むしかないよね!
吉野家の春の新メニュー「豚スタミナ丼」
お待たせー!豚スタミナ丼販売開始٩(ˊᗜˋ*)وぜひお試しあれ!
今日の疲れが吹っ飛ぶよ(・ω<)にんにく増しは、デート前には要注意…!?∑(゚Д゚)#吉野家 #豚スタミナ丼 #新商品 pic.twitter.com/HY4vdLzPgD— 吉野家 (@yoshinoyagyudon) 2017年3月9日
「豚スタミナ丼」は、3月9日から登場している吉野家の期間限定メニュー。2016年の春から復活して定番メニューとなっている豚丼の新フレーバーです。
通常の豚丼は330円(並盛)とかなりリーズナブルなお値段ですが、「豚スタミナ丼」は450円と吉野家の丼としてはそこそこいいお値段です。その80円の差がまさにスタミナのお値段?
スタミナの元:①生卵
さてさて。「豚スタミナ丼」はオーダーするとこんな感じで提供されますよ。
丼に、生卵がついてきます! それも黄味と白身を分けるアレが付いてるの!
卵の黄身と白みを分ける「黄身取り器」!
卵を割り入れると、スリットを通して白身は下へ、上には黄身だけが残るというなんだか便利そうなこの道具。噂には聞いたことがあったのですが、今回初めて使ってみました!
まず、器にひっかけた黄身取り器に、別の器に割り入れた生卵をそっと流し込みます。
ゆるゆるの白身はスリットを通って自然に下へ落ちていきます。そして緊張の黄身投入!
黄身がちゃんと黄身取り器の上に残りました! ただ、白身のドロドロした部分も一緒に残っちゃってます。吉野家の生卵ってすごく新鮮なのでけっこうしっかりドロドロしてるんですよね。
で、このあと、ドロドロと黄身を分離させようと黄身取り器を少し傾けたのですが、えー、スリットから黄身ごと下に落ちてしまいました…。
というわけで、丼に卵をのせたところがこちら。
白身残すともったいないしね…!
ところで、関西の立ち食いそば屋さんとして有名な「都そば」というお店があります。東京でいうところの富士そばみたいなお店かな?
その「都そば」には「スタミナそば」というメニューがありまして、かけそばの上にかき揚げ天ぷらと生卵がのっているんです。世間一般的に「スタミナ=生卵」という認識なんでしょうか。
そういえば昔、映画「ロッキー」でもスタローンが生卵をぐびっと飲むシーンがあったり、ある年齢以上のみなさんは、オロナミンCに卵を混ぜる飲み方、ご存知ですよね~…。
最近はあまり見かけませんが、卵と砂糖と牛乳をミキシングした「ミルクセーキ」という昭和チックな飲み物は、今思うと卵酒なみに元気の出そうなスタミナドリンクですね。
スタミナの元:②ニンニク
さて、今回の期間限定メニューの「豚スタミナ丼」の最大の特徴は、豚肉に絡められた甘辛いタレ。そのタレがニンニク味なのです。それもかなりの利き具合です!
実は、この「豚スタミナ丼」、目の前に運ばれた時からとんでもないニンニク臭がしていますw
昨年秋に一瞬だけ提供されていた松茸牛丼もすごい松茸の香りでしたが、今回もすごい!
あらためて吉野家のNews Release(かなり真面目な広報からのお知らせ)を読み返してみると、こんな記述が。
但し大事な商談やデートの前にはお控えください。
新メニューの紹介なのに注意事項が書いてあった…!
実際に食べてみると、その後しばらく、自分がニンニクになったような不思議な気分になりましたw 自分としてはおいしそうなニンニクの香りなんですが、周りの方はどうなんでしょうか…。サラリーマンの方々が、ちょっとお昼に食べるメニューとしてはかなり危険かもしれません。
「豚スタミナ丼」ではサービスで「にんにく増し」を頼めるのですが、その際は生のすりおろしにんにくがトッピングされます。そりゃあねえ、頼んでみたいですが、かなり日を選びそうですね…。
そもそも豚がスタミナ食でした
「豚スタミナ丼」の肝心のお味ですが、これがねえ、けっこうおいしかったんです! 甘めの味付けのしょうゆ味のタレに、ニンニク独特の香りと甘み、そこに生卵が合わさると全体がまろやかになってごはんがすすみます。
豚丼はどうしても豚肉の臭いが気になりますが、「豚スタミナ丼」はなんといってもニンニクの香りが勝ってますのでその点は大丈夫。
そして、そもそも豚肉は疲労回復にピッタリの栄養素ビタミンB1がたっぷりの食材。豚肉にニンニクに生卵…、確かにお店に入るころにはふらふらだったわたしですが、食べ終わって帰るころにはすっかりご機嫌さんになってましたよ。
豚スタミナ定食にとん汁つけるとさらに栄養満点
「豚スタミナ丼」と一緒に登場している「豚スタミナ定食」にするとキャベツが付いて生野菜もとれます。さらに味噌汁をとん汁やけんちん汁にすると栄養バランス満点。
特に、今年から吉野家の「とん汁」と「けんちん汁」はリニューアルしていて、シールド乳酸菌が100億個入ってるんですよ。入っているからどうなるのかはよくわかりませんが、病は気からともいいますし…とにかく、元気になったるよ!という気合が入りますw
最近の吉野家は、健康志向のメニューが増えていて、外食の多い人間にはありがたい限りです。ほんとは家で自炊するのがいいんでしょうけど、そうもいかないのが現代社会…。夜遅くなってもそれなりの食事ができるこういうお店はほんとに助かるのです。
一般的な飲食店は、営業が終わるのが20時から21時。22時過ぎるとかなり開いているお店が限られます。夜な夜なラーメン屋さんでこってりしたものを食べるわけにもいきませんから、こういう定食が食べられるお店はまさに殺伐とした夜の中のオアシス。
最近は24時間営業ではなく23時閉店の吉野家の店舗が増えていますが、22時から23時までのわずか一時間、されど一時間。人手不足のご時世ですが、なんとか頑張って営業していただきたいと、ニンニク臭を漂わせながら、切に願うのでした…。