大阪人の一部に熱狂的なファンのいるカレー専門店「インデアンカレー」。
インデアンカレーのカレーは独特の爽やかな辛みが人気で、「大阪のソウルフードだ」なんて言う人もいますが、実はインデアンカレーにはカレー以外のメニューもあるの、ご存知ですか?
今回は、そんなインデアンカレーのカレーでないメニューの代表格「ハヤシライス」をご紹介します。カレーと同じく他にはない独特の味の、おいしいハヤシライスでしたよ。
具だくさんでオレンジ色のハヤシライス

オレンジ色のハヤシライス!(ご飯は少なめです)680円
ハヤシライスというと、一般的にはデミグラスソースがベースとなったこげ茶色のものを想像しますが、インデアンカレーのハヤシライスは、かなり明るいオレンジ色。
茶色のハヤシライスを期待していると、「これがハヤシライス…?」とちょっと不満に思ったりするかもですが、そもそもインデアンカレーのカレー自体、よくある欧風カレーのような色でなく少し黄色味がかった変わった見た目をしているのですよね。
ですので、赤っぽいハヤシライスであっても、「ま、インデアンカレーのハヤシライスだし。」と不思議と納得しちゃいます。

かなり具だくさん
肉以外はトロトロに溶けてしまっているカレーと違い、ハヤシライスの具材は、薄くスライスされた人参、玉ねぎ、豚肉がたくさん。そして、トッピングには緑の鮮やかなグリンピースがパラパラと。
ごはんにルーがかかっているという点でハヤシライスもカレーと同じようなもの、もっと言っちゃえば、辛いのが苦手な人向けの代用品、というイメージだったハヤシライス。
ですが実際に頼んでみると、野菜たっぷりで具だくさんだったり、肉も牛ではなく豚の薄切りだったりと、カレーとは全く別物だな、という印象です。
ちなみにお値段は680円。やっすい!
やっぱりインデアンらしく爽やかなハヤシライスだった!

結論:おいしかった!
オレンジ色で具材たっぷりのインデアンカレーのハヤシライス。
実際食べてみた感想は、おいしかった!です。
一口ルーを口に含むと、カレーと同様、独特の爽やかさが口の中に、ふわあっと広がります。
あの爽やかな香りってなんなんでしょうね。カレー独特のスパイスなのかなあとも思ってたのですが、ハヤシライスにも爽やかスパイスが入っているのかしら。
また、カレーだとその爽やかさの後に強烈な辛さがやってくるのですが、ハヤシライスの場合にやってくるのは何とも言えないうまみのある甘さ!
ルーの色から推測するにトマトがベースになっているのかな、と思うのですが、そもそもトマトはとても旨みの多い食材。そして、具材を食べるごとに玉ねぎと人参の甘みがぐんぐんと増していきます。
そんなさっぱり甘めのルーに合うのはやっぱり豚肉!
薄切り肉はかみしめるとちょっとベーコンのようなコクも感じられて、そこで気が付くのは、このハヤシライスってスパゲッティナポリタンの風味だなあということ。
麺と一緒にこってり炒められたナポリタンのような濃厚さではありませんが、白いご飯にぴったりのさっぱりしたおいしいルーでした。

ハヤシライスにも、あのピクルスがついてくるんよ
インデアンカレーの影の名物・ピクルス(キャベツの酢漬け)ももちろん添えられて、これがまた不思議とハヤシライスにもピッタリ。
これまで、カレー専門店のインデアンカレーでハヤシライスを頼むのは、なんだかちょっと邪道な気もして躊躇してしまうこともありました。
ですが、ガンガン継ぎ足してくれるお冷を飲みながら甘いハヤシライスを食べ進んでいると、「ああ、やっぱりインデアンカレーだなあ…」と妙な安心感も覚えるのでした。
ハヤシライスが食べられるインデアンカレーの店舗

店の前のディスプレイも味があるんだよね
インデアンカレーは大阪や芦屋、東京など9店舗ありますが、ハヤシライスはそのほとんどのお店で食べられます。
- インデアンカレー阪急三番街店
- インデアンカレー堂島店
- インデアンカレー堂島アバンザ店
- インデアンカレー淀屋橋店
- インデアンカレー中之島フェスティバルプラザ店
- インデアンカレー長堀橋店
- インデアンカレー芦屋店
- インデアンカレー丸の内店
ただ、大阪の難波にある南店だけでは食べられませんのでご注意くださいね。南店で食べられるのは、シンプルにカレーのみですよ。
また長堀橋店では、土日祝や、お店が入っているクリスタ長堀のバーゲン期間などにはハヤシライスが50円引きになることもあるようです。お近くの方はチェックしてみてくださいね。