2016年の吉野家の冬季限定メニュー「牛すき鍋膳」、みなさん、もう召し上がりましたか?
今年から全国共通の「牛すき鍋膳」と合わせて地域限定メニューの「ご当地鍋膳」も登場し、寒い冬の一人鍋メニューとしてすっかりおなじみになりましたね。
そんな吉野家の「ご当地鍋膳」から新しい鍋が出たと聞いて、早速食べに行ってきました!
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新しいご当地鍋「関西うま塩牛鍋膳」
クリスマスの準備!
わくわく(*‘ω‘ *)#吉野家 #よっぴー #クリスマス pic.twitter.com/8pA42seJfk— 吉野家 (@yoshinoyagyudon) 2016年12月15日
クリスマスで浮かれているヨッピーですが、クリスマスイブの2016年12月24日(土)、吉野家の「ご当地鍋膳」がリニューアルしました。
リニューアル前に関西地方で提供されていたご当地鍋は「なにわ牛カレー鍋膳」。
大阪がカレー粉の発祥地であることなど、カレーが大好きな地域であることから考えられたのかな、と思われるメニューですが、新メニューと入れ替わりに終了。
新しく登場したのは、その名も「関西うま塩牛鍋膳」!
吉野家のアナウンスによると、あっさりとした塩味の魚介ダシベースの牛すき鍋とのこと。スパイシーな「なにわ牛カレー鍋膳」とはだいぶ方向性が違いますね。
ですが、確かに関西は魚介ダシのエリア。特に昆布(おこぶ)のグルタミン酸の旨みは関西人にとっては慣れ親しんだ味。
大阪人のわたしは東京で立ち食いソバなんかを食べると「醤油の味がするなあ(おだしの味がしない…)」と思ってしまうのですよね。
「カレーも好きだけどおだしも大好き!」と生まれも育ちも大阪のわたしは「関西うま塩牛鍋膳」初登場の日に吉野家へ向かったのでした。
ひっそりと始まっていた「関西うま塩牛鍋膳」
クリスマスイブの土曜日の仕事帰り、「も~今年のクリスマスはこれくらいしか楽しみがないんだ!」と思いつつ吉野家へ到着したわたしは愕然としました。
「関西うま塩牛鍋膳」どころか「牛すき鍋膳」のバナーすらありません!
もしかして、日を間違えたのかな、それ以前に「牛すき鍋膳」ってもしかしてメニュー終了してたりするの??? と動揺するわたし。
そういえば、今日はヨッピーも新メニューの宣伝そっちのけでクリスマスプレゼントの心配してた…。
明日プレゼントたくさんもらえるかな~
むにゃむにゃ・・・#吉野家 #よっぴー #クリスマス #サンタ pic.twitter.com/yFBF680kAP— 吉野家 (@yoshinoyagyudon) 2016年12月24日
ここまで来て「関西うま塩牛鍋膳」がなかったらどうすりゃいいんだ…(普通に牛丼頼めばいいですね)と絶望感の中、店内へ入ってぐるりと見渡すと、あった!
地域限定「関西うま塩牛鍋膳」生姜添え、並盛680円(大盛780円)、ちゃんと始まってました!
「関西うま塩牛鍋膳」の販売地域はちょっと複雑?
ところで、「関西うま塩牛鍋膳」の販売エリアは関西限定かと思ったら、関西のみならず!
近畿二府四県の大阪・京都・滋賀・奈良・和歌山・兵庫、それに加えて中部地方の長野・富山・石川・福井、そして岡山。
富山・石川・福井の北陸3県はなんとなく関西地方とのつながりも深いような気もしますが、長野はどうかなあ…。
バブルの頃は大阪人が長野のスキー場へわらわら出かけていって、大きな声で関西弁で話をして嫌がられていたような気がしないでもない…w
一番不思議なのは岡山かな…? 確かに中国地方の中では一番関西と縁がありそうな気もするけど…。
リニューアル後の「ご当地鍋」のエリア自体がそもそもカオス!
11月から販売されている吉野家の「ご当地鍋」、実は今回のリニューアルでだいぶ販売地域がかわるんですよね。
12月18日から北海道・東北限定メニューだった「北海道豚味噌鍋膳」が関東・九州エリアへひろがり、そのかわりに関東の「横浜デミ牛鍋膳」がなくなりました。
また、12月24日からは「なにわ牛カレー鍋膳」が「関西うま塩牛鍋膳」へ変わったので、まとめるとこんな感じ。
リニューアル前
- 北海道豚味噌鍋膳 :北海道・東北・北関東・新潟
- 横浜デミ牛鍋膳 :東京・神奈川・千葉・埼玉・山梨
- なごや鶏味噌鍋膳 :東海・富山・石川・福井
- なにわ牛カレー鍋膳:関西
- 博多とんこつ鍋膳 :中国・四国・九州・沖縄
↓
リニューアル後
- 北海道豚味噌鍋膳 :北海道・東北・北関東・新潟・関東・九州・沖縄
- なごや鶏味噌鍋膳 :静岡・岐阜・愛知・三重
- 関西うま塩牛鍋膳 :関西・長野・富山・石川・福井・岡山
- 博多とんこつ鍋膳 :岡山以外の中国・四国
なんだか「博多とんこつ鍋膳」エリアがおかしなことに。もはや九州と関係ありませんw
日本列島の北と南が「北海道豚味噌鍋膳」、愛知近辺が「名古屋鶏味噌鍋膳」、関西圏が「関西うま塩牛鍋膳」、中国四国が「博多とんこつ鍋膳」という感じですね。
それにしても、他は味噌やとんこつ味でこってり系ですが、「関西うま塩牛鍋膳」だけがあっさり味になりましたね。
卵なし・生姜ありの「関西うま塩牛鍋膳」
さて、本題の「関西うま塩牛鍋膳」、実物はこんな感じ!
しょうゆ味ではないのでダシの色が透明ですが、全体的には「牛すき鍋膳」とほぼ同じです。
ただ「牛すき鍋膳」には付いている生卵はありません。けど、もともと魚介ダシのあっさり味とわかっているので、「なにわ牛カレー鍋膳」に卵がなかった時ほどショックではないかな…。
卵の代わり、というわけではないでしょうが、「関西うま塩牛鍋膳」には生姜のすりおろしが付いています。この生姜が実は今回のメニューのおいしさのファクターだと個人的には思います。詳しくは後ほど。
「関西うま塩牛鍋膳」は名前通りの“うま塩”!
「関西うま塩牛鍋膳」の特徴は何といっても透明の澄んだダシ。
一口飲んでみると確かに、魚系の旨みを感じるダシにちょっと濃いめの塩の味、まさに「うま塩」です。が、それ以外にも白菜などの冬野菜の甘みやたっぷり入った牛肉のコクも感じます。
食べ進めながら思ったのは、八宝菜や中華丼の味に似ているかな、ということ。もっとあっさりとした単純な味を想像していましたが、なかなか複雑な味わいです。
「半日分の野菜がとれる!」という「牛すき鍋膳」と同じく、「関西うま塩牛鍋膳」にはネギ・白菜・人参・玉ねぎ・水菜と野菜もたっぷり入っています。もちろん牛肉も大判のものがたっぷり!
ベースがシンプルなだけに、いろいろな具材の旨みを感じられるおいしいお鍋ですよ。
今回の陰の主役は「おろし生姜」!
今回の「関西うま塩牛鍋膳」、ポスターやメニューには「生姜添え」とあります。
「生姜をちょっと添えたくらいでそんな自慢しなくても…」と始めは思っていたのですが、実はこの生姜がこのメニューの最大の特徴だと思いますよ!
生姜を入れる前の「関西うま塩牛鍋膳」は、旨み・甘みの濃厚なダシがおいしいのですが、ちょっとぼんやりした感じも否めません。ですが、おろし生姜を入れたとたんにスッキリ。生姜の威力ってすごい!
また、少し濃い目の塩味も生姜の爽やかさが加わると、なんだかまろやかに。不思議ですねえ。
関西の冬の定番「けいらんうどん」風に
生姜味の「関西うま塩牛鍋膳」を食べながら、ふと思い出したのは、関西のうどん屋さんに昔からある「けいらんうどん」というメニュー。
「けいらん」とは「鶏卵」のこと。カツオダシのあんかけに卵を溶き入れ、すりおろし生姜を添えた昔ながらのうどんです。
なんでも、明治時代の大阪のうどん屋さんには薬を置いている店があったようで、風邪をひいて寒気がするようなときには、うどん屋さんで熱々の「けいらんうどん」を食べて頓服薬を飲む、という習慣があったそうです。
今はさすがにうどん屋さんで薬は売っていませんが、「なんだか風邪ひいたかも…」というときは今でも「けいらんうどん」を食べに行って体を温めたりします。
そんなことを思い出して、ついつい追加で生卵(60円)をオーダーしてしまいました。
鍋の中へ溶き入れようかな、とも思いましたが、既に固形燃料も残り少なくなっていましたので、今回はすき焼き風にいただきました。
肉に卵のたんぱく質、たっぷり野菜でビタミン補給して、生姜の入ったアツアツ魚介スープをいただいたら、仕事の疲れも風邪ひきなんかも吹っ飛んじゃいますね!
もちろんお持ち帰りもOK!
「関西うま塩牛鍋膳」は「牛すき鍋膳」と同じくテイクアウトも可能です。
「牛すき鍋膳」の持ち帰りと同様、レンチン可能なお鍋型容器で、生姜付きで持って帰ることができますよ。ただし、漬物はお持ち帰りには付かないのでお気を付けて。
また、お店でいただく場合も、持ち帰りの場合も、単品での注文が可能です。並盛580円、大盛680円です。
熱々のお鍋をいただきながら日本酒を飲んじゃったりしてみたい! 吉野家に日本酒はないので、その場合はお持ち帰りかな~。