なんだか仕事で体力的にも精神的にもヘロヘロだったある昼下がり。
温かくておいしいもの食べてほっとしたい!と頭の中の食べ物屋さんリストをくるくるとめくって「今日のランチはここ!」と決めたお店「関西おだし専門店 だし蔵 せんちゅうパル店」へ行ってまいりました。
2016年9月9日に関西テレビ『よ~いドン!』で紹介される「関西おだし専門店 だし蔵 阪急三番街店」の姉妹店です。
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豊中市千里中央にある「関西おだし専門店 だし蔵 せんちゅうパル店」
「関西おだし専門店 だし蔵 せんちゅうパル店」は豊中市千里中央のせんちゅうパルの中にあります。
場所はこちら。
地下鉄御堂筋線と接続している北大阪急行の終点・千里中央駅直結のショッピングモール「せんちゅうパル」の地下1階にお店はあります。
せんちゅうパルは言わずと知れた千里ニュータウンの中心的なショッピング・ビジネスゾーンである千里中央にある商業施設です。
せんちゅうパルの一番の特徴はその建物が北大阪急行の駅と一体化していることでしょうか。地下1階の店舗は同じく地下にある千里中央駅を両サイドから挟み込むように並んでいます。地下1階の通路からはホームや車両が丸見えなんですよ。
せんちゅうパルは北大阪急行開業当初からあるためかなりレトロな雰囲気も残しつつ、時代の変化に合わせて変遷してきた歴史のあるショッピングモールです。
「関西おだし専門店 だし蔵 せんちゅうパル店」も古くからあったレトロを極めたような喫茶店「こんぱる」閉店後、その空き店舗に2015年10月開店しました。
「関西おだし専門店 だし蔵」とは?
「関西おだし専門店 だし蔵」とは厳密には飲食店ではなく、おだし屋さんです。
「だし蔵」には関西おだしという商品をメインに扱う物販のお店と、そのとなりに「だし茶漬け」という飲食店が併設されています。
関西おだしとは、昆布やカツオなどをブレンドして細かく粉砕したものをパックに詰めたもので、家庭でも簡単においしいおだしがとれるというものです。
開店当初は、おだしをフィーチャーしたお店って何なんだろうと思ったのですが、じつは「太鼓亭」という北摂地域のかたにはお馴染みのうどん屋さんを運営する会社の新業態と知って納得です。
「太鼓亭」は車で気軽に入れるファミレスのようなうどん屋さんだったのですが、讃岐うどんブームや不況などの影響か店舗が減り、そのかわりに「金比羅製麺」というセルフうどん店やセルフそば店の「そば太鼓亭」などのお店に変わっていきました。
「だし蔵」は今までの郊外型のお店とは違い、駅近くのちょっとしたスペースで営業していて、買い物ついでの女性や本物志向のミドル世代をターゲットにしているように思えます。本格的なだしを売りにしていて他のセルフのお店と比べると少し高級路線です。
2016年9月現在、せんちゅうパル店と大阪梅田の阪急三番街店、阪急・JR川西能勢口駅のだし巻きコーナーを併設した川西能勢口店の3店舗があり、そのうち、せんちゅうパル店と阪急三番街店では「関西おだし」を使っただし茶漬けが食べられます。
「関西おだし専門店 だし蔵 だし茶漬け」で食べるおいしいだし茶漬け!
それでは、だし蔵併設のだし茶漬け屋さんについてご紹介しますね。
ひとりでも気軽に入れるカジュアルな店内
だし茶漬けが食べられる店舗は先に券売機で食券を買って席に着くタイプで、カウンター席がメインのカジュアルな雰囲気です。おひとり様でも気軽に入れますよ。
2人以上のカップルや家族連れは奥の4人掛けの席でゆっくりできます。
地下なので暗くなりがちな店内ですが、朱色のカウンターに白木を使ったインテリアで明るい雰囲気のなかで食事ができますよ。
入り口で食券を買って席に着くとお店の人にご飯の量を尋ねられます。大・中・小とおなかの具合と相談して頼みます。ご飯の量はどれを選んでもお値段変わらずです。またおいしいおだしはおかわり自由ですのでおなかすき気味の人でも大丈夫です。
もちろん、おなかの調子がちょっと…という方も、ご飯を小にして温かいおだしをたっぷり飲めば、胃にやさしい食事ができますよ。
お魚メインのだし茶漬け定食
メニューはすべてセットメニューで、魚介を中心とした具のだし茶漬けと小鉢2点・漬物が添えられています。
価格帯は700円から1,000円前後と「茶漬け」と思うと少し高めに感じますが、おいしいおだしがたっぷり味わえて小鉢もついて、となるとそんなものかなあ、というところ。
具体的には
- 愛媛県産真鯛のおだし茶漬け 980円
- 北海 生たこのおだし茶漬け 950円
- 炙り明太子と生湯葉のおだし茶漬け 880円
- 漬けまぐろのおだし茶漬け 850円
- 炙り鮭といくらのおだし茶漬け 850円
- 奄美大島 鶏飯おだし茶漬け 780円
- 小海老・小柱・磯部のおだし天茶漬け 780円
- 宮崎郷土料理 冷や汁 780円
- 紀州南高梅と野沢菜のおだし茶漬け 700円
このほかに、好きなメニューから二つ選べるハーフ&ハーフ1200円と、その時々の季節のメニューがあります。
「炙り鮭といくらのおだし茶漬け」はこんな感じ!
さてさて、今回は「炙り鮭といくらのおだし茶漬け」食べてまいりましたよ!
メインのお茶漬けはごはんの上に刻みのりとあられがたっぷり、それから炙った鮭の切り身がふた切れ程とイクラ、その上に三つ葉が盛られていて見た目にもとってもきれいです。なんだか見ただけでも元気が出ますね。
だしは保温ポットにたっぷりと入ったものを自分でかけながらいただきます。始めから十分な量が入っていますが、もっとおだしを楽しみたいときはおかわりもできますよ。
このおだしがけっこう熱々ですので、猫舌の方はご注意くださいね。具材がレアなものが多いので、熱いおだしをかけてじんわり火が通っていくのを眺めるのもなかなか良いものですよ。お茶漬けの醍醐味ですね。
ふんわりやわらかなだしの味とイクラのプチプチした食感が口の中でとっても楽しいこのお茶漬け、イクラと鮭ってよく考えるとこれは親子丼ですよね。なんてぜいたくなのかしら。香ばしい炙り鮭をほぐしながら塩味を足しつつ、ああ、なんて癒されるランチ。
添えられた小鉢はごぼうとこんにゃくのきんぴらと柔らかい豆腐。豆腐には酸味が効いたごまダレがかかっています。だし蔵でも販売されている「ゴマだしドレッシング」なんでしょうか。きんぴらもだしの味が良くしみていておいしいです。少し多めの漬物と合わせて、だし茶漬けの優しい味のアクセントにぴったりです。
季節限定メニューも捨て難い
レギュラーメニューの他に季節のだし茶漬けのメニューもあり、初夏には「初鰹のおだし茶漬け」、盛夏は「鰻のひつまぶし風おだし茶漬け」でした。
「初鰹のおだし茶漬け」は初鰹のたたきに爽やかなミョウガ、香ばしいゴマと完熟柚子胡椒の刺激がたまりませんでした。それぞれ個性のある具材におだしをたっぷりかけると柔らかくひとつにまとまるから不思議。
いやはや、シンプルな料理ですが、身も心も癒されて軽くなるようなお献立です。おだしの旨み万歳!
家でもだし茶漬けが食べたいときは…
だし茶漬けに使われている「関西おだし」ですが、一からだしを取るのはたいへんだけど粉末のだしの素のようなものはなんとなくいやだな、と思うようなときによさそうですね。
「関西おだし」はティーバッグのようなパックにソウダガツオや昆布などの粉末と若干の砂糖や醤油・塩などの調味料が入っています。化学調味料や保存料は無添加、家で気軽におだしでほっこりしたいときによさそうですね。
「関西おだし専門店 だし蔵」の店舗でも買えますし、ネットでも購入できますよ。
これでおだしとって、スーパーでお造り買ってきて、だし蔵で販売されている胡麻ドレッシングや柚子胡椒などの調味料があれば、家でもほっこりできそう。
けど疲れてるからとか何とか言って、結局お手軽にお店で食べちゃうのかなあ。