香川県の空の玄関口「高松空港」。
香川県名物「讃岐うどんのダシ」が出てくる蛇口が設置されていることでもちょっと知られた空港ですが、空港前に金色のうどんをイメージしたオブジェが飾られてあったり、3カ所もうどんの専門店があったりとなかなか讃岐色の濃い施設です。
またこじんまりとした空港内に売店が4カ所あり、ここだけで讃岐みやげはとりあえずそろってしまいます。それぞれの売店にはそれぞれ違った特色があり、どのお店で何を買おうかなあと悩むのも楽しいところ。
今回はそんな意外と使えるランドマーク「高松空港」にあるお土産物屋さんについて、それぞれのお店の特色と合わせてご紹介をします。
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ターミナルビル1階
高松空港ターミナルビルに入ると1階中央が到着ロビー、その左右が国内線・国際線のチェックインカウンターになっています。
空港の到着ロビーの周りはどこもちょっと殺風景ですよね。飛行機から降りた乗客はそのまま空港を出ていくからだとは思いますが、高松空港も1階は照明も暗めで殺風景です。チェックインカウンターも普段はガランとしてますし。
なんとなくそのまま階段で2階に上がってしまいそうになるのですが、ちょっと待った!
高松空港の1階には施設の中でも一番讃岐讃岐した売店がありますよ。
JA香川県「四季の里」:おみやげに悩んだら取りあえずここ!
ビル中央の入り口を左手に進むといわゆるお土産物屋さんという雰囲気のお店にたどりつきます。
店内には所狭しと様々なお土産物が並び、本来通路であるはずの場所にも大胆に出張っています。
こちらはJA香川県が運営するお店「四季の里」です。
JAのお店ですが農産物ばかりが並べられているわけではなく、ごく普通のお土産物屋さんです。ただ香川のお土産物用のお菓子、名物がとにかく限られたスペースにたくさん詰め込まれています。
讃岐うどんはもちろん、小豆島のそうめん、オリーブに関わる品もの…香川特産の和三盆糖についてはお店のスペースの割に商品が豊富にあったのはJAのお店だからかな?
オリーブ製品の並びの中に牛窓(岡山県)に会社があるオリーブマノンの「オリーブ果汁水」がありましたが、個人的に好きな商品なのでアリです。
化粧水とオイルが一緒になったようなもので、洗顔の後はこれ一本でとりあえずなんとかなるので旅行や温泉なんかに行くときに便利なんですよね。肌のキメもツルンと整う感じが好き。
国内線のチェックインカウンターのすぐそばに階段があって、なんとなくそのまま2階へ誘導される形になっているので立地がちょっと気の毒なのですが、品物の種類の豊富さや、ちょっと雑多な感じが個人的には一番のお気に入りのお店です。
ちなみに個人的に会社みやげとしてオススメの「讃岐うどんせんべい」もこちらで手に入りますよ。
香川漁連「おさかなショップ」:さぬき天ぷらなどの冷蔵品ならこちらへ
「四季の里」店内をぐるりと見て回り商品を選んだあと、店内中央のレジに品物を持っていくとちょっと困惑することがあるかもしれません。お店の人に「この商品はあっちのレジでお願いします…」と言われるのです。
実は「四季の里」と同じ売り場には別のお店が入っているのです。それが香川漁連の「おさかなショップ」です。
確かにお店の入り口やレジの上の表示に店名が書いてあるけど、わかりにくい!w
特に、中央部のレジ周りがどちらもお土産物屋さんに多いお菓子類が並べられているので同じお店かと思っちゃうのですよね。しいていえば、JAのほうは香川県のお土産物のお菓子、漁連のほうは香川に限らず四国のお菓子が並んでいます。
「おさかなショップ」で特徴的なのは、やはり海産物が多いこと。冷蔵の売り場があり、讃岐名物の天ぷらなどがおいてあります。また、季節によっては店外の通路を挟んだ向かい側に伊吹島で獲れたいりこコーナーがあったりします。
海産物ではないですが、冷蔵コーナーには骨付き鶏もありますし、「四季の里」と「おさかなショップ」でたいがいのものはそろってしまうかも。
また、香川にまつわるキャラクターグッズも扱っていて、特に香川県を走るかわいらしいローカル鉄道「ことでん(琴平電鉄)」のことちゃんグッズもありますよ。数年前、キャラクターグッズが出始めたころに何点か購入したのですが、支払いの時に店員さんたちが「仕入れてみたけどほんとに売れるんじゃなあ。」と話されていました。ことちゃんグッズ、会社でも好評でしたよ!
うみ・まち・さと―心でむすぶ ことでんグループ
ターミナルビル2階
さて、ちょっと殺風景な高松空港の1階ですが、チェックインを済ませた人たちが搭乗ゲートのオープンまで時間を過ごす2階は明るくくつろげる雰囲気のフロアです。売店や飲食店もほとんど2階に集中しています。
三越:売店だけどデパートの雰囲気
階段でターミナルビルの2階へ上ると広い出発ロビーに出ます。中央はソファのあるちょっとした休憩スペースになっていて、その左右に大きめの売店があります。その向かって左手にあるのが三越のお店です。
以前はそごうや天満屋があった高松ですが、いずれも今は撤退してしまい、市の中心部にある三越が唯一の大きな百貨店となっています。路面店やショッピングモールでのお買い物もいいですが、やっぱりきれいでおしゃれなデパートをぶらぶらするのも楽しいですよね。
三越の売店は小さいながらデパートの雰囲気がちょっぴり味わえるお店です。いわゆる売店とは違って陳列がていねいで、また通路も広めにとられているのでゆったりとお買い物を楽しめます。
また置かれている商品も、銘菓やうどんなどももちろんありますが、讃岐漆器や愛媛の砥部焼などの伝統工芸品もあり、伝統工芸だけどモダンでおしゃれなものが飾られていてついうっかり買いそうになってしまいます。いや、買えばいいんですけど。
他にもマダムの好きそうなハンカチやちょっとした衣料品なんかもあり、なんかデパートっぽい!と思ってしまいますよ。メーカー直送のうどんの売り場もあり、配送先などを記入して注文すると製麺会社から直接品物が送られるようです。これまたデパートのギフト売り場を彷彿とさせますね。
同じ敷地内には高松に本社のある宮脇書店も入っていて、この一角だけなんとなくハイソな雰囲気が漂います。いや、普通の本屋さんなんですけどね。
小さな専門店街:讃岐銘菓を買うならここ!
三越の反対側、出発口の向かって右側は様々なお店がはいったちょっとした専門店街になっています。
昔から讃岐銘菓として知られる「かまど」や灸まんの「こんぴら堂」、瓦せんべいの「くつわ堂」、和三盆糖の「ばいこう堂」なんかは他の売店でも買うことができますが、やはりそれぞれ品ぞろえが豊富なので専門店のほうがほしい商品・ほしい量が買えそうですね。
また同じく昔から讃岐みやげとして有名なえびせんべいの「志満秀」。エビや魚などをそのままつかったせんべいがおいしいのですが、最近は見た目もかわいいクアトロえびチーズとかホットせんべいのチーズフォンデュとか、新しい商品も展開しています。ああ、クアトロえびチーズ、買っときゃよかった…。
他にも、製麺会社の専門店や、愛媛のじゃこ天の実演販売のお店、各運輸会社の売店などが入っています。ANA FESTAというANA系列のお土産屋さんのあたりを大きなスーツケースを転がしながらパイロットの方が買物されてたのですけど、やはり社員割引とかあるのかしら。
ファミリーマート:観光気分も味わえるコンビニ
2階中央のにぎやかな場所から少し離れて、国際線の搭乗口のほうへ向かうとコンビニのファミリーマートが見えてきます。
「なんだファミマか」と侮るなかれ! こちらのファミリーマートは他のファミマとは全然違うお店なのです。
もちろん、ちょっとした食べ物が買えたり、コーヒーが飲めたり、旅行の際の「わー充電のケーブル忘れた」なんてときにコンビニエントなお店であることには変わりないのですが、最大の特徴は「空の駅かがわ」という香川県の各自治体の特産品などを紹介するスペースがあり、そしてその中に例のうどんのダシの出る蛇口が設置されていることでしょう。
他にも、瀬戸内海沿岸では塩業が盛んだったことから塩飴や、調味料、小物などの香川の特産品のちょっといいものを並べてあるスペースがあります。こちらはもちろん、ファミリーマートのレジでお買い物できますよ。
買い物途中のセーブポイント「カフェボーノ」
あちこちお店巡りで疲れたら、2階の中央にあるカフェでちょっと一休み。
おいしいコーヒーや軽食、ビールなんかも頼めるカフェですが、窓際の席からはこれまた他ではなかなか見られない讃岐平野の独特の景色が楽しめます。
だらーっと平たい田園地帯に昔話の挿絵に出てきそうなおにぎり型の山がポコポコと生えているのを眺めながら、たっぷり入ったラテを味わいつつぼんやりするとさらに讃岐気分を満喫できますよ。
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飛行機に乗らない方も是非!
空港というと飛行機に乗るときに行くところ、というイメージかもしれませんが、高松空港はそこにいるだけでも讃岐を存分に味わえる空間でした。
お土産物って当たり前ですがその観光地の特徴がよく表れたものですので、お土産物屋さんをぶらぶらめぐるとそれだけで自然とその土地の風土なんかも見えてくるのですよね。
高松市中心部から車で約30分。JR高松駅からシャトルバスも運行されています。お店やカフェも、飛行機の運行に合わせて朝早くから営業しています。
車で讃岐うどん屋さん巡りをされている方なども多いと思いますが、お土産物のお買い物がてら一度足を運ばれてはいかがですか?