大阪北部のベッドタウン・千里ニュータウンにあるターミナル駅「千里中央(せんちゅう)」。
最近では、新人歌手の登竜門なんて呼ばれたショッピングセンター・セルシーの閉鎖が話題になるなど、昔から「せんちゅう」に馴染みのある人間にとってはなんともさみしい今日この頃。
ですが、まだまだ懐かしい雰囲気を味わえる場所はたくさん残ってますよ。
今回ご紹介するのは、そんな古くからせんちゅうにあるお店のひとつ「純喫茶ニューブラジル」です。せんちゅう民のみならず、レトロ喫茶好きにはたまらない、懐かしくもあり、そしてまだまだバリバリ現役の喫茶店です。
Contents
大阪府豊中市の千里中央にある「純喫茶ニューブラジル」
「純喫茶ニューブラジル」は、大阪府豊中市新千里東町・千里中央にある喫茶店です。
場所はこちら。
「純喫茶ニューブラジル」のある千里中央は、大阪のデパート「阪急」もあるショッピングゾーンでもあり、数々の企業のオフィスのあるビジネス街。
北大阪急行や大阪モノレールの駅、付近の住宅街を結ぶバスのターミナルもあり、多くの人が行き交う街です。最近では新幹線や飛行機の乗り継ぎの際に利用する外国人観光客も多く見かけます。
「純喫茶ニューブラジル」があるのはせんちゅうパルという北大阪急行の駅直上にあるショッピングセンターの2階。
ちょうど大阪モノレールを降りた人たちが千里中央の各所へ向かう分岐点にあたる人通りの多い場所です。
レトロだけど活気のある「純喫茶ニューブラジル」
「純喫茶ニューブラジル」は、その店構えからすでに圧倒的な昭和の喫茶店感があふれています。
レンガ造り風の壁や入り口の前に並べられた鉢植えが、昔の懐かしい商店街にあった喫茶店のような雰囲気を醸し出していて、人通りの多いショッピングセンターの通路に面したお店とは思えない独特の落ち着きを感じさせます。
そしてなにより目を引くのが壁に埋め込まれたショーケースに飾られた食品サンプルの数々。
こんなにレトロな食品サンプルが今も生き生きと数多く飾られているお店が他にあるでしょうか…。
特にこのあたりとか、何度見ても懐かしさと幸せな気持ちで心がギュッとなります。
そんなレトロな外観とは裏腹に、入り口の自動ドアやショーケースのガラスはいつもピカピカ。よくある古い喫茶店のように食品サンプルが色あせているようなこともなく、「純喫茶ニューブラジル」はまったくもって現役の活気のある喫茶店なのです。
「純喫茶ニューブラジル」の店内は癒しの空間
「純喫茶ニューブラジル」の前でメニューボードなどを見ようとちょっとでも足を止めると、お店の中から店員さんが現れて、「いらっしゃいませ、どうぞ~!」と明るく声をかけられます。
観念して中へ入ると、そこは明るくて気持ちのいい癒しの空間です。
店内は意外に広く、20人以上は入れるでしょうか。70年代っぽいイスやところどころに置かれた間仕切りが何とも懐かしい感じがします。
また、店がショッピングセンターと他の建物との連絡通路に面しているので、窓から外の光が入って店内が明るく、古い喫茶店にありがちなちょっと陰鬱とした雰囲気はありません。
「純喫茶ニューブラジル」では、一般的な喫茶店で頼めるドリンクや軽食などももちろん、食品サンプルにもあるような懐かしすぎるデザートがいただけます。
とくに「**アラモード」とか「**サンデー」といった名前のメニューは、脚付きの平たいガラスの器にアイスクリームや色とりどりのフルーツが昭和チックに盛り付けられていて、子どもだけでなく、おじさんもおばさんもおじいさんもおばあさんも感動モノです。
店員さんは年配の女性も含めてみなさん、白い襟付きのワンピースに白いエプロンというメイドさん風のいでたち。正直若い女性は少ないのですが、逆にウエイトレスのプロ! という感じで、様々な気配りがとてもうれしいんです。
荷物が多ければ、おひとりさまでも4人掛けの席に案内してくれたり、高齢で歩きにくいお客さんには席に座ったまま会計をしてあげたり…。
常連さんとは、ちょっとした会話をさらりと交わし、またイチゲンさんにもとっても丁寧に応対してくれます。
特に千里中央は、高齢者の多く暮らす街。誰にも気兼ねせずに過ごせるファーストフード店もいいですが、こういった温かみのあるお店があるのっていいなあ、と思うのです。
「純喫茶ニューブラジル」の店舗情報
「純喫茶ニューブラジル」は便利の良い千里中央という場所の中でも人通りの多い行きやすい場所にあるお店です。
また、朝8時半という比較的早めの時間から、夜は21時まで遅くまで開いていて、喫茶店としては営業時間の長い使い勝手の良いお店でもあります。
朝、出かける前にモーニングを食べたり、買い物途中の休憩に甘いものを食べたり、また会社帰りにちょっとゆっくり気持ちを落ち着けたりと、いろんな使い方のできるお店ですよ。